なぜバングラデシュのBRACへ投資するのか

なぜバングラデシュの個別銘柄(BRAC Bankなど)を持つのか。

それは、S&P500とも、ゴールドとも、ビットコインとも、全く違う値動きをするからだ。

成長期待? 将来性? それらは二の次だ。
これはポートフォリオの「生存戦略」の話である。

1. 「分散」という名の集中

多くの投資家のポートフォリオは、今や「同じ方向」を向いている。

S&P500(米国株)、ゴールド、そしてビットコイン。
かつては異なる動きをすると言われてきたこれらの資産だが、金融緩和と過剰流動性の時代において、その相関係数は高まっている。

「リスクオフ」のスイッチが入れば、すべて同時に売られる。
「リスクオン」になれば、すべて同時に上がる。

これを分散と呼べるだろうか?
あなたは、ただ「世界の流動性」にベットしているだけではないのか。

2. 相関の低い資産を探して

本当の分散とは、「相関の低い(あるいは逆相関の)資産」を組み入れることだ。

ここでバングラデシュ市場を見てほしい。
以下のチャートは、直近1年間(2025年4月〜2026年4月)のS&P500、BTC、そしてBRAC Bank(BDTベース)の比較だ。

※ 2025年1月~2026年4月の価格推移(2025年1月2日=100、週次)。
出典:S&P500 / BTC/USD(Yahoo Finance)、BRAC Bank(DSE: Dhaka Stock Exchange)

S&P500に比べてアウトパフォームしている。
ただ、使い勝手があるのはそこではない。
トランプさんが関税問題でごちゃごちゃいいはじめた2025年1~2026年4月のチャートである。
市場全体が沈んて行くなか、BRACは無風であった。
なぜか。

なぜか?
「機関投資家がいないから」だ。
そして、レバレッジで買いあがった個人投資家もいないからだ。

ウォール街のアルゴリズムも、ETFの資金フローも、ここには届かない。
世界経済の「血流」から、ある意味で隔離されている。
だからこそ、独自のサイクルで動く。

3. 誰もいない荒野に立つ

流動性が低く、情報も少なく、送金すら面倒な国。
だからこそ、そこには「アルファ(超過収益)」が残っている。

効率的市場仮説が成立しない場所。
皆がAppleやNVIDIAに群がっている時、ダッカの銀行株を買う。

それは孤独な作業だ。
X(旧Twitter)で呟いても、誰も反応しないだろう。
「なぜそんなリスクを?」と笑われるかもしれない。

違うな。「なんでそんな面倒くさいこと?」だ。

だが、実感として、実際に儲かるときは、めんどくさいを乗り越えたときのように思う。

師、曰く。

「誰の目にもつかない、誰も行こうとしない場所。だれもいない荒野に立つ勇気を持て」

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