バングラデシュでの口座開設(NITA / FC / BO口座)では、銀行指定フォーム以外に、追加書類の提出が必要です。
特に重要なのが 公証(Notarization) と 英訳証明(Certified Translation) です。
ここでは、日本在住者が実際に取得する方法を解説します。
ちなみに:
公証と翻訳、それぞれの書類を個別に処理するよりも、公証役場で「パスポートの公証」と「宣誓書(翻訳証明含む)の公証」をまとめて行った方が、手間も費用も変わらないため推奨します。
1. パスポートコピー(公証済)
なぜ公証が必要か?
銀行側は「送られてきたコピーが、本当に本物の原本から取られたものか」を確認したいです。
そのため、単なるコピーではなく、公証人(Notary Public)による認証付きコピーが求められます。
公証とは?
公証とは、「このコピーは、原本を確認した上で作成された真正な写しです」と公証人が公的に証明する行為です。
日本では全国の「公証役場」で取得できます。
手続きの流れ
「地域名 + 公証役場」で検索し、電話またはWebで予約を入れます。
混雑している場合、予約まで1ヶ月程度かかることもあるため、早めの確保がおすすめです。
※必須。忘れると手続き不可
(パスポートの顔写真のページ)
※パスポート原本を忘れると、その場で終了となるので注意すること。
公証依頼用 宣誓書(サンプル)
以下の文面を印刷し、公証人の前で署名します。
DECLARATION
I, ________________________, do hereby solemnly and sincerely declare that the attached document is a true and accurate copy of my original passport.
I confirm that the original passport was presented to the notary public for verification, and I request that this document be notarized accordingly.
Date: _________________________
Signature: _________________________
Full Name: _________________________
※空欄は公証役場で、公証人の目の前で記入すること。
2. 現住所確認書類(英訳付)
使用できる書類例
- 公共料金請求書(電気・ガス・水道)
- 携帯電話請求書
- 運転免許証
- 住民票
重要な条件は以下の2点:
- 日本の現住所が明記されていること
- 3ヶ月以内の発行日であること(銀行によるが、新しいほど良い)
英訳はどうする?
現地の銀行員は日本語が読めないため、英訳+翻訳証明が必要になります。
翻訳証明とは、「この翻訳は原本に忠実かつ正確です」と翻訳者が宣言する書面のことです。
翻訳証明文サンプル
CERTIFICATE OF TRANSLATION
I hereby certify that the attached translation is a true and accurate translation of the original document written in Japanese.
Date: [日付]
Translator Name: [翻訳者氏名]
Signature: [署名]
Address: [住所]
翻訳者は自分自身(Applicant本人)でも可能だが、信頼性を高めるためには行政書士や翻訳業者を利用する方が無難です。
(※公証役場でまとめて認証を受ける場合は、本人が翻訳し、その翻訳が正しいことを公証人の前で宣誓する形式もとれます。)
3. 銀行取引明細書 または 在職証明書(英訳付)
必要なもの
- 直近3ヶ月分の銀行取引明細(Bank Statement)
- 在職証明書(Employment Certificate)
以上のいずれか。
目的は、資金の出所確認(Source of Fund)およびマネーロンダリング防止(AML)対策です。
英訳について
こちらも同様に翻訳証明が必要です。
特に銀行取引明細の場合、金額・氏名・住所がアカウント開設フォームと一致していることを必ず確認します。
公証と翻訳の違い
| 項目 | 公証(Notarization) | 翻訳証明(Certified Translation) |
| 目的 | コピーが真正であること(本物であること)の証明 | 翻訳内容が正確であることの証明 |
| 実施者 | 公証人(Notary Public) | 翻訳者(Translator) |
| 必須書類 | パスポートのコピー | 住所証明書、銀行明細などの日本語書類 |
ここを混同して「翻訳書類に公証印がない」「パスポートコピーがただのコピー」といった状態で送ると、差し戻されます。
よくある失敗
- パスポート原本を持っていかない:公証役場での必須アイテム。
- 翻訳に署名がない :誰が翻訳したのか不明なものは無効。
- 住所の英語表記が不一致 :パスポート、フォーム、住所証明書の翻訳で、住所の表記(ハイフンやカンマの位置など)がバラバラ。
- 3ヶ月以上前の書類を提出 :有効期限切れ扱いになります。
銀行は容赦なく差し戻してくるため、細心の注意が必要です。
まとめ
バングラデシュ口座開設で一番大変なのは、フォームへの記入よりも書類の整備です。
- パスポートコピー → 公証
- 住所証明 → 英訳+翻訳証明
- 銀行明細 → 英訳+翻訳証明
ここをきちんと押さえれば、書類不備でプロセスが止まることはほぼないです。
面倒な手続きだが、これを乗り越えれば現地の優良企業への投資パスポートが手に入ります。



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