なぜバングラデシュの個別銘柄(BRAC Bankなど)を持つのか。
それは、S&P500とも、ゴールドとも、ビットコインとも、全く違う値動きをするからです。
成長期待? 将来性? それらは二の次です。
これはポートフォリオの「生存戦略」の話です。
1. 「分散」という名の集中
多くの投資家のポートフォリオは、今や「同じ方向」を向いています。
S&P500(米国株)、ゴールド、そしてビットコイン。
かつては異なる動きをすると言われてきたこれらの資産だが、金融緩和と過剰流動性の時代において、その相関係数は高まっています。
「リスクオフ」のスイッチが入れば、すべて同時に売られます。
「リスクオン」になれば、すべて同時に上がります。
これを分散と呼べるだろうか?
あなたは、ただ「世界の流動性」にベットしているだけではないのか。
2. 相関の低い資産を探して
本当の分散とは、「相関の低い(あるいは逆相関の)資産」を組み入れることです。
ここでバングラデシュ市場を見てほしいです。
以下のチャートは、直近1年間(2025年4月〜2026年4月)のS&P500、BTC、そしてBRAC Bank(BDTベース)の比較です。
【計測期間】2025-01-02〜2026-04-16(BTCのみ暗号資産のため24/365の終値で2026-04-17まで)
【通貨】S&P500=USD建て、BTC=USD建て、BRAC=BDT(タカ)建て。為替調整は行わず、各資産の自国通貨ベースで基準日(2025年初取引日)からの騰落率(%)を比較。
【最終値(2026-04-17時点の直近終値)】S&P500 +19.98%(7041.28)/BTC -19.68%($75,840)/BRAC Bank +43.72%(71.00 BDT)
S&P500に比べてアウトパフォームしています。
ただ、使い勝手があるのはそこではありません。
トランプさんが関税問題でごちゃごちゃいいはじめた2025年1~2026年4月のチャートです。
市場全体が沈んて行くなか、BRACは無風であった。
なぜか。
なぜか?
「機関投資家がいないから」です。
そして、レバレッジで買いあがった個人投資家もいないからです。
ウォール街のアルゴリズムも、ETFの資金フローも、ここには届きません。
世界経済の「血流」から、ある意味で隔離されています。
だからこそ、独自のサイクルで動きます。
3. 誰もいない荒野に立つ
流動性が低く、情報も少なく、送金すら面倒な国。
だからこそ、そこには「アルファ(超過収益)」が残っています。
効率的市場仮説が成立しない場所。
皆がAppleやNVIDIAに群がっている時、ダッカの銀行株を買います。
それは孤独な作業です。
X(旧Twitter)で呟いても、誰も反応しないでしょう。
「なぜそんなリスクを?」と笑われるかもしれません。
違うな。「なんでそんな面倒くさいこと?」です。
だが、実感として、実際に儲かるときは、めんどくさいを乗り越えたときのように思います。
師、曰く。
「誰の目にもつかない、誰も行こうとしない場所。だれもいない荒野に立つ勇気を持て」
