マーケット基礎シリーズ– category –
バングラデシュに限らない一般的なマーケット理論・地政学・サプライチェーンなどの理論編アーカイブ。
-
グローバルサウスの投資機会 —— 概念と現実の距離感をそろえる
この数年、ニュースや証券会社のレポートで「グローバルサウス」という言葉を目にする機会が一気に増えました。対中・対露制裁の文脈で政治用語として広まった側面もあるが、投資家が普段使いで耳にするときは、だいたい「中国を除く広い意味での新興・途... -
地政学を「通る場所」で読む —— 新興国投資のためのチョークポイント入門
地政学というと、新聞の国際面やシンクタンクのレポートで使われる、少し距離のある言葉に感じるかもしれません。ただ、新興国投資と付き合い始めると、この言葉を完全に無視するのはかなり難しくなります。なぜ原油が上がるのか、なぜ特定の国の通貨だけ... -
トウモロコシと小麦の肥料 ── 原理・調達先・主要生産地まで
トウモロコシも小麦も、収量の半分以上は肥料が決めています。同じ畑に同じ品種を植えても、窒素・リン・カリの 3 元素の入れ方ひとつで、収量は何倍にも変わります。 そして肥料は、空から降ってきません。世界のごく一部の地域に集中する原料を、ごく一... -
「新興国株はやめとけ」は本当か?5つの論拠をデータで検証|結論は半々
「新興国株はやめとけ」はどこまで本当か。為替・流動性・ガバナンス・分散効果・期待リターン── よく言われる5つの論拠を、IMF・MSCI・世界銀行のデータで1つずつ検証。結論は「半分は正しく、半分は誤解」。怯える前に、ファクトで判断する材料を整理しました。 -
ラテンアメリカ株を買う前に知るべき最低限の歴史
ラテンアメリカの株式市場は、魅力と落とし穴が同居していて、見る時期によって印象がまったく変わる地域です。コモディティ価格が上向けばあっという間に世界でトップクラスのリターンを叩き出すのに、翌年には同じ指数が半値になる、という振幅を繰り返... -
オリガルヒ構造を理解する —— 新興国株の「見えない大株主」
前回までに、国そのものに起因するカントリー・リスクと、その極端なかたちである資産没収の事例史を見てきました。そこから一段、視点を下ろしてくると、次に気になるのは「その国の上場企業は、誰が実際に握っているのか」という問いです。 新興国株のチ... -
次のホームラン新興国を選ぶ3つの物差し
新興国投資の面白さは、先進国株ではまず起きない「10年で株価が3倍、通貨を含めた円建てリターンでも2倍以上」という、いわゆるホームランが現実に起きることにあります。1990年代の韓国・台湾、2000年代のブラジル・ロシア、2010年代のインドといった、... -
政府に資産を没収された事例史 —— 新興国投資で知っておきたい「最悪シナリオ」
前回、カントリー・リスクを5つに分けて眺めました。その中で、政治リスクと資本移動規制リスクの「行き着く先」として登場するのが、政府による資産の没収や凍結です。 「まさか21世紀に、そんな国がないだろう」と思うかもしれません。ただ、近現代の資... -
「毎日コツコツ入金」こそが、銘柄選びより遥かに効く ― αを追うより、βと時間を積め ―
「いま買い時ですか?」「次の上がる銘柄は?」 投資を始めたばかりの人ほど、こう聞いてきます。はっきり言おう。その問いは、ほとんど意味がない。 長期で資産を作るのは、銘柄選別の冴えでもマーケット・タイミングの妙でもありません。毎日コツコツ入... -
NATO の歴史 ― 金融でつくられた「共産化防壁」と、その賞味期限
イラン情勢を巡って、米国と欧州 NATO の足並みが揃いません。「米国とNATOに溝ができている」という見方は、半分正しいです。だが、本質は NATO 自体がオワコンになりつつある という構造的な変化です。 NATO は元々、軍事同盟である前に 金融装置 として...
12