よく聞く、リスクという話。
損をするかしないか、という恐怖の言葉に聴こえるようです。
Youtube やブログを巡回しているうちに、どうやらこのリスクという言葉の表す意味が、ひとによって異なっているらしいことに気付きはじめました。
ところが、リスクは悪いものだ、という発想を投資家はしないのです。
リスクとは、ボラティリティ(価格変動)である。
投資、殊更株式投資を語る上で、リスクは克服すべきばらつきにすぎません。
危険、とか、危ないという意味合いを一切含んでいないんですね。
リスクの中身 ── 信用・市場・流動性・為替
勘のいい方であれば、気がつく方がいらっしゃるかもしれませんね。
リスクという言葉の奥に、またしても切り分けて考えるべき何がしかが潜んでいるのでは、と。
その通り。
- 信用リスク
- 市場リスク
- 流動性リスク
- 為替リスク
投資家は常に、自分の資産が、自分の許容するリスク(価格変動)の中にいるかどうか、ずっと気にしています。
なにせ、リスクは恐れるものではなく、克服すべき対象なんですから。
では、投資家はどうやってリスクをコントロールするか。
ざっくり言ってしまえば、いろいろなものに投資するんです。
株だけだと怖いから、債券も持とう。
金や銀は古典的で資産を安定させてくれる。
株と全然違う動きをするから、ビットコインを買うのもありだな。
株価の暴落に備えて、現金の割合を増やして置こう、などなど。
資産を異なる値動きの商品に分散することで、資産のリスク(価格変動)が目に見えて低下することは、効率フロンティア理論でノーベル賞をとった研究で証明されています。
つまり、投資家として一番リスクを取る行為は、一点ものに全力集中することになります。
これは、投資に馴染みのない方にとっても容易に想像できる世界ではないでしょうか。
「投資をしないリスク」── インフレと為替
ところが、元本割れを極度に嫌う、投資をしない方々に質問です。
資産の欄に記載される現金預金。
これはどれだけのリスクをはらんでいると思いますか?
いわゆる、「投資をしないリスク」ですね。
客観的な事だけをいうと、現金預金は、円の一点投資にほかなりません。
いろいろ思いつきますが、知っておいていただきたいのは次の 2 点です。
インフレリスク
若い頃の月々 6 万円は、年を経るごとに価値を変えていきます。
米国株の過去リターン平均は約 6.8% でした。
時間を武器にする運用、とりわけ若い頃に多少無理してでも投資をするべき、と勧めるのは、この数字が如実に変化するからです。
為替リスク
ここ 30 年の間に、日本以外の国はどのように変化したでしょう?
日本円という、将来どうなるかわからない通貨のみに人生を預けることのほうが、よほどハイリスクではありませんか?
暴落時、二人の自分が出てくる
でも、どれだけリスク取ればいいかわからないよ!
ごもっとも。だからこそ、ライフプランを立てましょう!
よく会社で、年間計画を立てていますよね?
あれ、なんでするんでしょう。
なんでやるかって、ゴールから逆算した方が早いからでしょうか?
思うにですね、あれ誰もが同じ方向を向いた仕事がしやすくするためにあるんでしょうね。
偉いひとが立てた計画を実行するために、部長だとか課長だとか係長だとかが、自分なりの粒度で仕事に優先順位をつけるための要綱。そんなところです。
ごめん、何を言っているかわからない。俺、ひとりだよ? 見える化して意味ある?
そうですね。
でも、ひとりじゃなくなる瞬間が出てくるから、それに備えておこうという話をしています。
保有していた株が暴落に巻き込まれたとき、2 人の自分が出てきます。
- 弱腰の自分。感情的かつ強欲で、気分次第で強気にも弱気にもなる自分。声がでかい。
- 勇気のある自分。理屈に従って行動しようと頑張る自分。でも、声はすごく小さい。
わたしの場合、この 2 人はお金が暴騰か暴落といった、自分の許容範囲外のお金が動いた時に現れます。
戦略ではなく、乱高下したお金に、自分の思考が集中してしまったときですね。
この 2 人がせめぎ合った時に、声の大きい弱い自分に主導権を渡してしまったとき、わたしは不合理な選択をして、損失を被ってしまいます。
だからこそ、わたしは勇気ある自分の声に従わないと行けないんですが、これがなかなかに難しい。
辿り着いたひとつの解が、今回の暴落は、自分のライフプランに折り込まれていることを再確認する行為でした。
自分の生活に影響しないことを、言葉や図でまとめてあることが重要なんです。(本当に!)
ライフプラン ── ひとりでも、段取りをつける
まあ、そもそも、こんなややこしいことを考えなくても、日常のこと、例えば仕事で三日後に納期が迫っているとか、徹夜で試験をこなさないと単位を落とすとか、追い込まれたとき。
みなさん、段取りをしたでしょう?
なら、人生についても段取りをつけていた方が、有用だと思いません?
というわけで、人生プランの作り方。
- 一昨年で、何をやった? その時の予算は?
- 結局、1 年間で生活に必要な額ってどのくらい? →自分が生き延びるために最低限必要な額を探す(僕なら 270 万)
- 次に、自分はどのくらいお金を掛ければ快適になるか考える
- 快適になることの中にも、大小結構あるよね?
- 結局、自分が何をすれば幸せに感じるかを考えるきっかけになる
ま、そんなごちゃごちゃした部分は置いといて。
ライフプランを書く行為そのものが、自分の人生を立ち止まって考える時間への投資になります。
誰もが面倒くさがってやりたがらないことをやる。だからこそ、少しづつ人生が好転していくんです。
知識は武器です。行動は、現実の倦怠感を打ち破る力があります!
通貨を分散する、投資を分散する
家や車などの負債を買うか、株式・債券・コモディティで資産を購入するのか。
家計簿でも触れましたが、お金持ちの家庭がますますお金持ちになり、ふつうの家庭がずっと今の生活を抜け出せないのは、まさにこの点にあるんですね。
通貨を分散しつつ、投資も分散する。
老後にしても、貯蓄を減らして生活する、という発想をそもそも変える必要があるのではないでしょうか?
2021 年某日

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