投資を勉強しようと思い立った方が、「株 100 万」とか「インデックス投資」とかなどと検索すると、箸にも棒にもかからない、あんまりにあんまりなページが山のようにヒットしますね。
明らかに投資をやったことないだろう、というひとによる、誰に向けて書かれたのか理解できない記事たち。
言論の自由は、投資の世界では諸刃の剣だ
悲しきかな、この国では、嘘をついたり、騙したり、ひとを傷つけたりする自由が認められています。
言論の自由というやつですね。
だから、投資のことを学ぼうと思ったら、自分で判断できねばなりません。
耳寄り情報や、ネットや書籍に書いてある事柄が、どの程度正しく、自分のためになるものなのか、しっかりと自分の頭で判断しないといけないのです。
そのために、投資を学ばねばなりません!
…… あれ?
投資をややこしくしているのは、まさにこの点なんですね。
まだ、悪意を持って詐欺行為をしているのなら救いもあるでしょう。
ただ、残念なことに、自分のやっていることが、投資であるかどうかもわからないまま、親切から誰かに勧めている記事も散見されるくらいなんです。
つまり、正しい入口から入って、しかも基礎から学ばないといけないんですね。
残念なことに、王道に近道はなく、株や債券で勝ち続ける道も、果てしなく長い学びの時間になります。
忙しい、を言い訳にしているうちは、永遠に時間は来ない
じゃあ、いまはいいや。ちょっと忙しいし。疲れてるから ……。
その気持ち、よくわかります! でも、ちょっと待ってください。
- 高校の時は部活、受験で忙しいかったわたし
- 大学では、学業と体育会系の部活に忙殺されていたわたし
- 社会人になったらなったで、毎日残業で時間がないわたし
29 年間生きてきたら、いい加減気がつくのだけれど。
忙しいってかまけてる限り、いつまでも時間はないんですね。
遅いかもしれないけど、やっとわかりました。
多分、将来はいまよりももっともっと、忙しくなる。
頑張るなら、今以外にない。
勉強したり、手を動かして何かを学べる時間は、今しかない。
なにより、人生の一刻も早いタイミングで、ファイナンシャルリテラシーを確保しないと、いつまでたっても投資をしないままになってしまいます。
ほかの多くの人(いわゆる勝ち組と呼ばれるひとたち)は、ちょうど良いリスクをとることで、投資をしないあなたを置き去りにして、どんどん前へ進んでいる。
だから、いま、やりましょう。
ストーリーではなく、決算を頼りに
じゃあ、何から始めるの?
株だと、ロウソク足とか PER とか PBR? とかいう単語、一瞬だけ見たことあるけれど ……。
ちょっとまって。
それもまだ、基礎じゃないんです。
そんな、外側から見て、ちょっとかじっただけでもわかるようになる指標を頼りにして、大丈夫ですか?
投資をする、という行為は、自分の代わりに企業に稼いでもらう、と言うことと、ほぼ同義です。
つまり、自分が今から投資する企業が、お金をちゃんと稼いでいると確認する知識が必要不可欠です。
それも、うわっつらだけで語られているストーリーではダメです。
企業が、自分の見通しを熱く語ることは、それだけ裏に隠れている数字が悲惨なんです。
例えば、時代をにぎわすテスラ(ティッカーシンボル:TSLA)。
今でこそ、1 年で 10 倍近くに膨れ上がった時代の寵児ですが、わずか 1 年ちょっと前(2021 年 02 月時点)、テスラはモデル 3 の量産に苦しみ、倒産寸前まで追い込まれていました。
ときのカンファレンスコールを確認したら、おそらくびっくりします。
夢しか語っていないんです!
テスラの全自動運転は目前だ。テスラは時期に、全自動タクシーになる。
テスラは、皆さんがいないところでお金を稼ぐ資産になる。
テスラ以外の車を買うことは、馬鹿げている …… !!
まさに、投資家の目を逸らそうとしていたに他ならないんですね。
その証拠に、量産が軌道にのり、ちゃんと数字が出せるようになった 2020 年。
テスラのカンファレンスコールは途端に大人しく、退屈で常識的で、つまらないものになりました。
別に、テスラを批判するつもりは毛頭ありません。
というより、わたしもテスラ株暴騰の恩恵に預かった口ですから、テスラには足を向けて眠るだなんて、100 万積まれてもできません。(1,000 万積まれたら考えるかも ……)
わたしが言いたいのは、わかりやすいストーリーに頼ってはいけないということです。
もっと確実なものを頼りに、企業を判断しましょう、と言いたいのです。
じゃあ、何を頼りにするのさ? ── 決算だ
よく、高値掴みした株が手放せなくて、ずっと塩漬けしています、なんて話きいたことありません?
その株が、ちゃんと利益を生み出し続けてくれていれば問題ないのですが、ちゃんと利益を出せていない株を握りしめてるひと、よくいるんですよね。
不思議で仕方がないんですけど、それってたぶん、良いかどうかの判断が自分でつかないからだと推察されます。
(まあ、わたしがそうだったからなんですけど)
ああ、これは漬物にしていても意味ないなって、自分で判断できる程度には、企業について知っておきたいと思いませんか?
じゃあ、何を頼りにするのさ? 内部の人間じゃないから、外から見たってわからないよ。
いい質問。
でも、あります。そんな素晴らしい道具。
決算です!
ああ、まって。ブラウザバックしないで。
簿記って世界でもっとも美しい技術なんです。
なにせ、世界を股にかける名だたる大企業活動が、たった数枚の財務諸表にまとめられているんですから!
でも、数字を眺めていても、意味がわからないよ。
ごもっとも。
おっしゃる通り、実感をもって数字を読めるようにならなければ、いつまで経っても意味を理解することはできません。
数字は読める。けれど、意味がわからない。と言うやつですね。
得てして、数字の専門家の方全員がお金持ちでない理由は、ここにあると、わたしは考えています。
きっと、普段の生活と、紙の上の数字が乖離しているために、生活と数字を切り分けて考えてしまうのでしょう。
逆に言えば、わたしたちは、実感を持って、数字の意味を捉えられるようになれば、基礎を学び終えたと言っても過言ではないでしょう。
家計簿で PLBS を肌感覚で理解する
じゃあ、何をするのさ?
家計簿をつけるだけ、です。
別に、難しいことは要求しません。
偉大なる先人の知恵をお借りして、下記の中身に、自分の家計簿をみえる化するだけ、です。
しかも、一時金とか、減価償却とか、負債とか借入とか、難しいことは必要ありません。
自分の把握できる範囲で、収入と支出、それと資産と負債を埋めてみてください。
気をつけることは、たったひとつだけ。
資産と負債の部分を、注意してください。
定義も書いておきます。
- 資産:自分のポケットにお金を運んでくれるもの
- 負債:自分のポケットからお金を奪っていくもの
行動できるのは、10 人に 1 人しかいないそうです。
行動したら、上位 10% ですよ!
めんどくさがらず、ちょっとだけ時間をとって、レッツトライ!
日常のちょっとしたことの延長から。
もらったお給料の中から、もらったレシートの金額を引き算していく。要するに家計簿をつける。これが PL(損益計算書)。
いくら貯まったかなーと(あるいはゼロを数えてニヤニヤするために)通帳の数字を確認する。
儲かったぜえ、とうきうきしながら証券口座を開く。
これを寄せ集めたのが BS(貸借対照表)。
そもそも、PLBS といえば企業が業績を把握する目的でつけているもの。
営利団体で、ごりごりお金を稼いでいる企業が、業績管理のために絶対いる!と思って(あるいは命じられて!)記載しているものなのです。
なら、規模をうんと縮小して、単純化してやれば、個人の資産管理に十二分に役立つもののはず。
2021 年某日

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