BRAC Bank株を1年買い増し保有|実際のリターンは+46.5%(2月ピークは+76%)

BRAC Bank株を2025年2月から買い増しながら保有しています。ボーナス株・配当を含めたトータルリターンは、2026年2月のピークで約+76%まで伸びた後、足元(6月初旬・株価69タカ前後)では約+46.5%です。

「1回買って1年で+76%」という単純な話ではなく、半年かけて平均約62タカで積み増し、ピークから2割ほど戻した実際のところを、総額ベースで記録します。

1. 結論

2025年2月からBRAC Bank株を買い増しながら保有しています。配当・株式配当(ボーナス株)を含めたトータルリターンは、2026年2月のピークで約+76%まで伸びた後、足元(2026年6月2日・株価69タカ前後)では約+46.5%に落ち着いています。

「一度買って1年寝かせたら+76%」という単純な話ではありません。半年かけて買い増し、ピークから2割ほど戻している——その実際のところを、都合よく切り取らずに記録します。投下した資金全体に対する評価(総額ベース)で見ていきます。

2. 取得価格と現在価格

今回の保有は「底で一度に買えた」ものではありません。2025年2月から8月にかけて、上昇についていく形で複数回に分けて買い増しました。

  • 初回(2025年2月):約53タカ
  • 買い増し(〜2025年8月):高いところでは約75タカでも取得
  • 加重平均の取得単価:約62タカ

つまり「安値で1回」ではなく、平均を上げながら積み増した結果の62タカです。ここを正直にしておかないと、後の数字が大きく見えすぎます。

その後、BRAC Bankは株式配当(ボーナス株)を2回実施し、保有株数が増えました。ここは誤解しやすいのですが、株式配当そのものはリターンを生みません。株数が増える分だけ1株の価値が薄まる「価値中立」の操作で、株数と1株あたり取得単価の表記を変えるだけです(ボーナス株を反映した実効取得単価は約47タカ)。

では+46.5%はどこから来たのか。純粋に株価(原資産)の値上がりです。株式分割の有無に関わらず同じ結果で、次の2通りはどちらも同じことを言っています。

  • 名目の取得単価 約62タカ → 希薄化しなかった場合の株価 約91タカ相当
  • ボーナス株反映後の実効取得単価 約47タカ → 現在株価 69タカ

いずれも約+46.5%。参考までに、2026年2月のピーク(82.90タカ)時点では約+76%に達していました。今はそこから水準を戻した局面です。

なお現金配当については、外国人個人がバングラデシュ株から受け取る配当には30%の源泉税がかかります(受取時に差し引き済み)。直近の現金配当(1株あたり1.50タカ)は、2026年6月のAGM(株主総会)承認後に入金される見込みで、これを含めてもトータルリターンは+48%台にとどまります。配当の上乗せ効果は、源泉税で削られる分だけ限定的です。

3. 2026年の値動きの特徴

2026年の株価推移を見ると、2月12日の総選挙前から取引量が増加し、株価は上昇しました。配当調整ベースの年初来リターンは2月25日に+38.1%でピークを付けています(取得時に話題にした2月19日の82.90タカは、ピーク手前のスナップショットでした)。

選挙というイベントを控え、

  • 政治リスク低下への期待
  • 制度運営の安定化への思惑

が織り込まれた可能性があります。政権交代を起点としたアップサイドの考え方は別記事で整理しています。

ただし、その後は上昇分を吐き出す展開となり、6月2日時点では年初来+23.0%(68.40タカ前後)まで水準を切り下げています。選挙という材料で買われた分が、いったん剥落した形です。

もっとも、ここでは過度な解釈はせず、事実として「選挙前に出来高をともなって上昇し、選挙後にピークアウトした」という値動きだけを確認しておきます。

4. 過去3年の年初来リターン比較

各年の年初を0%として、配当・株式分割を調整したリターンの推移を重ねたのが下のチャートです。凡例をクリックすると各年の線を出し入れできます。

年初来からの比較
各年の年初を0%として、配当・株式分割を調整したリターンの推移を重ねています。凡例をクリックすると、各年の線を表示/非表示できます。
出所:Dhaka Stock Exchange(AmarStock 経由)の日次終値より作成。配当・株式分割調整後。

各年(年初を0%とした年初来トータルリターン)の到達点は次のとおりです。

  • 2024年(通年)   :+50.56%
  • 2025年(通年)   :+43.70%
  • 2026年(年初来・6/2):+23.02%(2月25日に+38.1%でピーク)

チャートから読み取れる傾向としては、

  • 2024年・2025年とも、夏から初秋(8〜9月)にかけて大きく上昇してピークを付けました
  • その後、年末にかけて上昇分を一部戻す動きになりやすいです
  • 一方で2026年は年初〜2月に先行して上昇し、選挙後に反落と、パターンは年によって異なります

といった点が挙げられます。なお2024年は、年初の数週間に株価がほぼ横ばいで張り付いていますが、これはダッカ証券取引所が当時導入していた「フロアプライス(最低価格制度)」の影響です。規制が段階的に解除される過程で値動きが戻った点には留意が必要で、純粋な需給による推移とは性質が異なります。

過去の値動きはあくまで参考情報であり、毎年同じ傾向が繰り返される保証はありません。

5. 今回の実績をどう考えるか

足元の+46.5%(2月ピークでは+76%)という数字は、ほぼ株価(原資産)の値上がりだけで説明できます。よく「ボーナス株でも増えた」と語られますが、前述のとおり株式配当は価値中立で、リターンには寄与していません(株数と単価の表記が変わるだけ)。現金配当は寄与しますが、30%の源泉税で削られて小さめです。整理すると、

  • 株価上昇 … リターンの主因(実質ほぼこれ)
  • 現金配当(30%源泉後)… わずかに上乗せ
  • 株式配当(ボーナス株)… 価値中立。リターンには加算しません

という内訳です。バングラデシュ市場は値動きが大きく、上昇局面ではリターンも大きくなりますが、その分2月→6月のように戻すときの振れも大きい点は表裏一体です。

一方で、

  • 銀行セクターの不良債権問題
  • 政策運営の実行力
  • 外国人投資家の資金動向

といったリスク要因も依然として存在します。今回の結果はあくまで過去1年の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。実際、2月のピーク(+38%)から6月までに株価は2割近く水準を切り下げており、「上昇局面のリターンが大きい」ことは「下落局面の振れも大きい」ことと表裏一体です。

6. 私のスタンス

私は引き続き長期目線で保有しています。短期的な値動きを予想するというよりも、

  • 業績トレンド
  • 制度改革の進展
  • 政治の安定性

を確認しながら判断していく方針です。

7. まとめ

BRAC Bank株を2025年2月から買い増しつつ保有した結果、ボーナス株・配当を含めたトータルリターンは現在(2026年6月初旬)で約+46.5%です。2月のピークでは+76%まで伸びていました。平均取得は約62タカ(ボーナス株反映後の実効で約47タカ)、現在株価は69タカ前後です。

株価は選挙前から上昇して2月にピークを付けた後、いったん上昇分を戻しています。政治リスクの低下を「期待」として先に織り込んだ分が、選挙後に剥落した格好です。今後は「期待」よりも「実行」が問われる局面に入ります。引き続き定点観測していきます。

バングラデシュ株に投資するには、現地で証券口座を開設する必要があります。実際の口座開設手続きについては、バングラデシュ証券口座開設ガイドで詳しく解説しています。

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