「時は金なり」の精神に近づいてきたわたし。
時間をお金に換算できるもの、と見なす思考が染み付いていたわたしを揺さぶる、衝撃的な一文。
時間をお金とみなすようになると、いい音楽を聞くといった楽しいけれどお金にならない活動をしているときに、いらいらしやすくなります。
まさにその通り。アニメを観るのは時間の浪費だ、と言い放ったわたし。
なんなら、企業業績の調査に戻れるように、早くアニメが終わって欲しいとすら感じているこの頃。
最近感じていた、よくわからないいらだち、の正体を見事に指摘してくれた本のタイトルは『「幸せをお金で買う」5 つの授業』。
翻訳はいまいちだし、中身がわからないままに実験の結果だけを聞かされてモヤモヤするし、こんな本を読んでいても自分の人生が変わるとは到底おもえない。
でも、読んでよかったと断言できる本です。
わたしは、この一文に出会うためにこの本を読んだんだと言っても過言ではないくらい。
時間をお金とみなすと、楽しめなくなる
給料を始めてもらった社会人。
時給の計算はすごく楽しい経験ですね。でも、こういう計算を始めると、自分の一時間にどのくらいの価値があるかを意識しはじめてしまいます。
少なくとも、カフェで時給の計算を始めた日は、ずっとお金と人生についての考えが、脳の片隅に残ってしまいます。
経済的な観点から見たら賢明な判断でも、わたしが幸せになれるかどうかは、全く別問題。
むしろ、有害だと感じてしまうという ……。
そう考えると、自分がかつて幸せだったころの行動を、ぱったりと辞めてしまっていることに気づいてしまったのです。
高校時代、アニメに 16 時間を費やしたあの頃
高校時代、朝の 6 時から夜の 10 時まで、のべ 16 時間を費やしてアニメを観ていたあの頃は幸せだった。
いまは、オープニングにたどり着く前のアバンで、無駄だと感じ回れ右。
凝り性でとがった知識を集めがちなオタク気質な自分が、ゴリゴリに自分を満足させるためだけに費やした、小説を書いていたときは幸せだった。
お金にならないことをしてるなあ、と感じてある時、ぱったり辞めてしまった。
ジムで汗を流したあとのサウナ。
話したこともないオジサンより絶対先に出ないことを誓って意地を張っていた頃は幸せだった。
時間の無駄だな、と感じた時から、サウナへの足が遠のいた。
他にも諸々あるかもしれません。
けれど、社会人になって仕事に追われるばかりの皆さんにも、心当たりってありません?
時は金なり、を体験する方法
ひとつ、自分でできる実験をしてみましょう。
たった 3 ステップしかない、簡単な実験です。
- その 1:昨年、平均して週に何時間働いたか書き出してください
- その 2:昨年の収入を、ぼんやりと思い出してみてください
- その 3:年収を昨年働いた総時間で割って、平均時給を出してください
できましたか?
それでは次に、1 分半ほど、楽しい時間を過ごしてください。
好きなアニメを観ましょう。
Youtube の動画でも、大好きな音楽でもいいです。
楽しみましたか?
どう感じましたか?
まあ、大抵のひとは読むだけで、実際に手を動かしたりはしないでしょうから、わたしの感想を書いておきますね。
わたしはアニメを観て、やっぱり時間の無駄だな、と思いました。
まさにこの感覚こそが、「時は金なり」の精神!
生きるのが億劫になる、悪魔みたいな感覚です。
どうやら人間は、時間をお金と見なすようになると、大好きなアニメでも上質な音楽でも快適なドライブでも、お金にならない活動をしているときに、いらいらしやすくなってしまうようです。
実際に時給を計算してみれば、よくわかりますよ。
ぜひ、生きるのが億劫になる感覚を体験してみてください!
浪費してみましょう、それは無駄じゃない
じゃあ、どないせいっちゅうねん。
幸せな時間を過ごすこと、それ自体を目的にすることです。
具体的には、浪費してみましょう。
大丈夫です、怖くないよ。きっと。
それは、絶対に無駄じゃありませんから。
お金って捨てることは簡単なんですが、使うことはすごく難しい。
投資を始めたての方は、何を言ってるんだと思うかもしれません。
実際、働き始めた頃や、仮想通貨の暴落で資産を溶かしきったころのわたしが聞いたら怒髪天です。
でも、これって本当なんです。
小銭を貯めることばっかり上手くなって、全然幸せじゃなくなるんです。
そうなる可能性があるってことだけでも、頭の片隅に置いておいてください。
4 年でわかったこと、これから
投資についてのブログを書いて、なんで幸せとかこじれたことをしれっと忍ばせているかというと、お金を持つことによって自分が変わってしまったことを強く感じるからだったりします。
もちろん、お金だけが幸せじゃないなって実感できたのは、2017 年からこれを書いてる 2021 年までの 4 年間、どっぷりお金を稼ぐことを考えてきたからではないかと。
4 年分の経験は間違いなく、生き方を楽にしてくれている。
ので、不要とは決して思っていません。
むしろ早くみんなで余裕を持って、いろいろ馬鹿なことをしてみたいとすら思っています。
同じように稼げるようになってほしい、と思いながら、ここまで 32 通の手紙を書いてきました。
読んでくれて、ありがとう。
これが、最後の 1 通です。
追記 ── 32 通を書き終えて
最初の手紙では、お金がない、やばい、と書き出した。
4 年が過ぎて、わたしには 2,000 万円が手元にある。
たいした金額ではない、それは確かだ。
でも、4 年前に出発点に立っていたわたしにとっては、信じられない景色だ。
32 通を通じて書いてきたことは、結局のところ、お金との付き合い方の話だった。
家計簿、リスク、コア・サテライト、決算、ポジポジ病、利確、暴落、ナンピン、メンタル・アカウンティング、ライフプラン、現金、幸せの賞味期限、時は金なり ── 。
すべて、わたし自身が身銭を削って、白髪を増やしながら学んだことだ。
同じように稼げるようになってほしい。
それが、この 32 通を書いた、ただひとつの理由だ。
誰かにとって、最初の数歩を楽にしてくれたら嬉しい。
読んでくれて、ありがとう。
では、また、別の場所で。
2021 年某日

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