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インフレと金利の関係を図解で理解する —— フィッシャー方程式と実質金利
前回、リターンを期待値として置くときに、「名目」と「実質」を分けて考える重要性に触れた。その延長線上で、今回はインフレと金利がどう結びついているのかを整理しておきたい。この関係を押さえておくと、中央銀行の政策決定、新興国の通貨の動き、債... -
労働生産性 —— 長期の株式リターンを支える地味な主役
マクロ経済の話題は、つい目先のインフレ率や金利に偏りがちだ。だが、長期の株式リターンを最終的に決めるのは、もう少し地味な変数のほうである。それが「労働生産性」だ。同じ人口、同じ資本でも、労働生産性が高い国は、長期にわたって企業利益が積み... -
バングラの銀行はなぜ株式配当ばかりなのか|中央銀行『現金配当制限』通達を読み解く
バングラデシュやインドの銀行株を見ていると、配当が「株式配当(ボーナス株)」ばかりで、現金配当が少ないことに気づきます。前回、株式配当は株式分割と同じで、それ自体は価値を生まないと整理しました。 では、なぜ銀行はわざわざ"価値中立"の株式配... -
バングラデシュ株の「配当15%」は高利回りではない|額面と実質利回りの基礎
バングラデシュやインドの株を調べていると、「配当15%」「配当100%」といった数字をよく見かけます。一見すごい高利回りに思えますが、これをそのまま利回りだと受け取ると、実態を6〜7倍も見誤ります。原因は「額面(par value)」という、いまの日本株... -
BRAC Bank株を1年買い増し保有|実際のリターンは+46.5%(2月ピークは+76%)
BRAC Bank株を2025年2月から買い増しながら保有しています。ボーナス株・配当を含めたトータルリターンは、2026年2月のピークで約+76%まで伸びた後、足元(6月初旬・株価69タカ前後)では約+46.5%です。 「1回買って1年で+76%」という単純な話ではな... -
「やりたいから買った」で十分だ ― 投資理由に正当化を求めるな
「なぜバングラデシュに投資しているんですか?」と聞かれて、毎回フル理由を説明する必要はありません。「面白そうだったから」で十分です。 今日は、投資判断の正当化を他人に求めない、という自分軸の話を書きます。 目次 「合理的に説明できる投資」し... -
投資リターンを「想定する」技術 —— 期待値の置き方と過去100年
投資計画を立てるとき、もっとも土台になるのが「自分はどれくらいのリターンを想定しておくか」という数字です。これを置き損ねると、あとで組むアロケーションも、取崩し計画も、必要な積立額も、すべてが砂上の楼閣になります。 一方で、ネットや書籍で... -
若いうちから投資を始めるべき数理的な理由 —— 複利の効きは時間で決まる
若いうちから投資を始めたほうがいい、というのは投資の世界でほぼ唯一と言っていいほど広く合意されている格言です。ただ、「なぜ若いうちから始めるべきなのか」を数字で腹落ちしている人は、実はそれほど多くないです。 「複利が効くから」という一般論... -
GDP デフレーターと CPI は何が違うのか —— 物価指標の使い分け
「インフレ率は2.4%」とニュースで流れたとき、それが何の指標を指しているのかを意識している人は意外と少ないです。日本の場合、ほとんどは消費者物価指数(CPI)の前年同月比のことだが、四半期ごとに公表される GDP の発表時には GDP デフレーターとい... -
株式とは何か —— 会社の一部を所有するという意味を正しく理解する
新興国の話を一段落として、ここからしばらくは「そもそも株式投資とはどういうゲームなのか」という土台の部分を、改めて自分の言葉で整理していきたいです。最初に扱うのは、一番基本の「株式とは何か」です。 毎日チャートを見ていると忘れがちだが、株...