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PER をプロはどう読むか —— トレーリング・フォワード・継続事業ベースの使い分け
株価の割高・割安を一発で判断したい、というニーズを満たしてきた最古参の指標が PER(株価収益率)だ。Yahoo! ファイナンスでも証券会社のサイトでも、まず最初に目にする数字でもある。 ところが、実務でアナリストやポートフォリオ・マネージャーが見... -
経済統計に潜む3つの落とし穴 —— 数字を信じる前に確認すべきこと
マクロ経済の議論には、必ず数字がついて回る。GDP 成長率が 5%、失業率が 3.6%、インフレ率が 2.4%、というふうに、議論はいつの間にか数字の比較で進む。だが、こうした数字は、想像以上に「定義」と「集計方法」と「改定」に振り回されている。「同じ単... -
「新奇性」という最強のシグナル —— 大化け株を早く見抜くための3類型
株式投資の世界でしばしば語られる経験則の一つに、「Novelty(新奇性)は最強のシグナルである」というものがある。過去の大化け銘柄を振り返ると、そのきっかけは意外なほどシンプルで、「今まで誰も見たことがないもの」が会社のどこかに現れた、という... -
資本蓄積と輸出主導成長 —— なぜ新興国はまず輸出産業を育てるのか
新興国の経済成長戦略を眺めていると、表現は違っても、戦後成功した国はほぼ例外なく「輸出主導成長(Export-Led Growth)」というモデルを採っている。日本、韓国、台湾、シンガポール、中国、ベトナム、いずれも、輸出産業の育成から離陸して、徐々に内... -
雇用統計が株価に効くメカニズム —— NFP が動かす金融市場の連鎖反応
月に一度、第一金曜日の日本時間夜9時半(冬時間は10時半)になると、世界中の投資家が画面に釘付けになる。米国労働省が発表する雇用統計、とりわけ非農業部門雇用者数(NFP)と失業率の数字である。このたった数行の数字に、株・債券・為替のすべてが反... -
世界の株式市場マップ —— 時価総額で見る投資可能ユニバース
国際分散投資をしよう、と思い立ったときに最初にぶつかるのが、「そもそも世界の株式市場は、どれくらいのサイズで、どこにどれくらい偏っているのか」という地図の話である。これが頭に入っていないと、「米国株:日本株:新興国株=3:3:3」のような、... -
外貨準備という命綱 —— 新興国の通貨危機をめぐる経済の防衛線
新興国投資をしばらく続けると、必ず一度は「外貨準備」という単語に行き当たる。普段は意識される機会が少ない指標だが、通貨危機が起きるたびに、相場ニュースの中心に躍り出る。新興国の経済が安全圏にいるのか、それとも危ない領域に近づいているのか... -
「利益」の正体 —— EPS・営業利益・継続事業ベース EPS の違い
決算シーズンになると、ニュースやアナリストレポートで「EPS が市場予想を上回った」「営業利益は過去最高」「調整後 EPS はマイナスだった」といった表現が入り乱れる。同じ会社の同じ四半期の話なのに、使っている「利益」の定義が違うせいで、印象がず... -
インフレと金利の関係を図解で理解する —— フィッシャー方程式と実質金利
前回、リターンを期待値として置くときに、「名目」と「実質」を分けて考える重要性に触れた。その延長線上で、今回はインフレと金利がどう結びついているのかを整理しておきたい。この関係を押さえておくと、中央銀行の政策決定、新興国の通貨の動き、債... -
労働生産性 —— 長期の株式リターンを支える地味な主役
マクロ経済の話題は、つい目先のインフレ率や金利に偏りがちだ。だが、長期の株式リターンを最終的に決めるのは、もう少し地味な変数のほうである。それが「労働生産性」だ。同じ人口、同じ資本でも、労働生産性が高い国は、長期にわたって企業利益が積み...