インデックスに投資しておけば問題ない、だとか。
ドルコスト平均法でぼちぼち買いつけます、だとか。
長期投資でインデックスを論じる際、考えなければならない要素は 2 つです。
- 同じ値のぶれ(標準偏差)ならどれを選ぶか
- 同じ収益率ならどれを選ぶか
そして、主観を排除する。感情を排する。
単純な数学に落とし込んで、投資先を判断しようという試みでもあります。
人間の行動は、数千年、数万年前の本能をそのまま引きずっています。
すぐに利確したがり、損失は先延ばしにしたがる行動原理は、まさに狩猟時代の本能による非合理な行動です。
ですから、人間の本能を極力減らし、過去から類推される確率で評価する方が理にかなっているのではないでしょうか。
でも、数学って面倒くさいじゃん?
そうですね。でも、いま、ちょっと頑張るのと、一生鴨になり続けるのとどちらがいいでしょうか?
投資に興味を持てない方が、じゃあバランス型を買おう! となる姿が散見されます。
まさに、鴨にネギの状態。
世の中、情弱から搾取されるのです。
自分が鴨にならないために、あるいは、鴨にはなっていないか確かめるために、時間を投資してみませんか?
標準偏差は小さいほど良い
値がばらつかない方が、寝ていられます。
1 日で 50% 増えて、翌日は 40% マイナス、だと心が死にます。まず寝れません。
人間さまの本能として、含み益がすごい勢いで減っていくと(たとえ損が出ていなくても)ものすごく損をしたと考えてしまいます。システマチックに取引をしていようが何してようが、減るのは嫌なんです。
ああ、白髪が増えるぅとか笑っていても、お腹の中はドロドロです。
冷静な判断を下すことが非常に難しくなります。
だから、標準偏差は小さい方が楽なんですね。
具体的な数字で見てみよう
収益率が同じなら、値のぶれ(標準偏差)が大きいほど資産は目減りします。
例:100 万円を投資して 2 ヶ月が経過。
- 1 ヶ月目 −50% 2 ヶ月目 +50% → 2 ヶ月後の資産合計 75 万
- 1 ヶ月目 +50% 2 ヶ月目 −50% → 2 ヶ月後の資産合計 75 万
- 1 ヶ月目 −20% 2 ヶ月目 +20% → 2 ヶ月後の資産合計 96 万
- 1 ヶ月目 +20% 2 ヶ月目 −20% → 2 ヶ月後の資産合計 96 万
収益率はすべて 0%。
でも、ぶれが大きいほど資産が減っている。
標準偏差は小さいほど良い。
期待収益率は大きいほど良い
よく、収益率だけで比較されていますね。(ブログとか …… そもそも比較していないかもしれませんが)
長期で投資する場合、ぶれの大きさまで検討しなければ正しい投資判断はできないのです。
専門用語で、期待収益率といいます。
普通は過去の収益率の実績です。
期待収益率は大きいほど良い。
ちなみに、期待収益率が高いからといって、今後一年の収益がその通りになるわけではありません。
期待値は過去の確率分布からの推測にすぎないため、収益率は 0% にも 30% にもなる可能性はあります。
収益性と値のぶれ(標準偏差)を同時に比較してみましょう。
縦軸に期待収益率、横軸に標準偏差です。
- 期待収益率は高い方が良い
- 標準偏差は小さい方が良い
つまり、グラフは左上にいくほど良い、ということになります。
分散投資 ── 別の動きをしているものを探せ
これらを前提として、確率を操作していきます。
具体的に、期待収益率は高い方が良い、標準偏差は小さい方が良い。
そういう銘柄になるように、持っている銘柄を操作するのです。
どうやって?
分散投資です。
分散投資でリスクをさげる、とはどういうこと?
そもそもの話、インデックス投資は、株の詰め合わせじゃない?
ばらつきってどういうことさ?
ポイントは、まったく別の動きをしているものを探せ、です。
相関係数が 0.8 より小さい場合、ちゃんと分散できていると解釈することができます。
専門用語で、ポートフォリオ効果と言います。
よく提案される内容として、日経平均と米 S&P500 を合わせてもつ、という内容があります。
ところが、相関係数で指標を比べてみると、0.9 です。米国が咳をすれば、日本が風邪をひくという話は単純な経験則ではなく、数学的にも正しいことがわかります。
0.8 より大きいため、分散しているとは言い難い、のです。
最後に、確定拠出年金で扱われているような、代表的な商品の組み合わせを見てみましょう。
ひとつのインデックスを買うより、国債を組み合わせた方がリスクが小さいにも関わらず、収益率は大きいという結果になりました。
鴨にネギの状態にならないために
どの割合がいいかは、究極的にはご自身の判断によります。
これが、各々のいうところの、ちょうど良いリスク、という形だとわたしは考えています。
繰り返しになりますが、投資に興味を持てない方が、じゃあバランス型を買おう! となる姿が散見されます。
まさに、鴨にネギの状態ですね。
世の中、情弱から搾取されるのです。
ここまでやった上で、はじめて個別株に手を出すことができると考えています。
ちなみに、ポートフォリオ効果は 2 つの商品の組み合わせだけではありません。
ご自身で如何様にも組み合わせることができます。
わたしなら、VTI に金、銀、ビットコイン、さらに債券も合わせて持っています。
コア・サテライト戦略のコアにあたる部分ですね。
2021 年某日

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