初心の手紙 vol.15 ── 資産が溶けた時に見直したいポートフォリオの中身

初心の手紙 vol.15 ─ 資産が溶けた時に見直したいポートフォリオの中身

ああ、やめてぇ。
30 万溶けちゃった。今日は 40 万。ちょっと持ち直したと思ったらまた 30 万のオカワリじゃないですかぁぁ。
1 週間で 100 万が無くなっちゃった。何もしていないのに ……。

2021 年 2 月の 3 週目。
驚異的な金利上昇が、わたしのポートフォリオを直撃しました。

それから丁度一ヶ月。
テッカーシンボル:QQQ などのグロース株 ETF は未だ復活の兆しがみえず、最高値から大体 −7.8% ほど低迷しています。
しかしながら、わたしのポートフォリオはなんとか、復活を遂げることができました。
助けてくれたのは、日本の商社株であり、銀行株であり、航空株。
また、コモディティ枠で購入していた BTC などの仮想通貨でした。

ここまでだったら、ただの時事ネタ、備忘録。
飯うまーな内容からの飯まず展開ですね。

でも、皆さん。マーケットに参加している生の声ってこんなもんです。
どこかで損をして、どこかで得する。とんとんになったり、増えたり減ったり。

そして、わたしは改めて、ポートフォリオ戦略。特に、マーケット全体 β と投資家の腕を組み合わせたコア・サテライト戦略は有用であると感じています。
やはり、予想できない、または予想しないで済むために。あるいは自分の無知に対するヘッジとして、マーケットへの分散投資は魅力的です。
米国一辺倒の VTI はもちろん中核に据え置くとして。
さらに踏み込んでいえば、米国以外のマーケットへも積極的に投資することが有効です。

ポートフォリオの「質」について

まず大前提として、分散投資は有効です。
ただし、分散を効かせるとパフォーマンスが上昇するわけではありません。
同じリターンでも、その質が上がる、が正しい捉え方ですね。

どういうこと? 質ってそもそもなんぞ?
仮に、同じように 10% のリターン出すとしましょう。

  • ひとつは、銘柄からの一本釣り
  • もうひとつは、複数の ETF による組み合わせ

どっちも同じ 10% のリターンを得られたんなら、どっちでも良くない?

んなこたーない。
投資を始めたらわかるけれど、+10% 程度は良くあることです。
とりわけ、ひとつの投資銘柄一本釣りであれば、星の数ほどあることです!

マーケットを一日見渡してみれば、+10% はわんさかでてくるでしょう。
問題は、この銘柄が次も +10% を出してくれるか、わからないということですね。
+10% 振れる銘柄なら、次の一日で −10% をくらうことだって星の数ほどあるわけです。

つまり、得する可能性が高い代わりに、損をする可能性もはらんでいる、ハイリスクハイリターンな投資をしていた、ということになります。

リスクは管理下に置くものです。

つまり、リスクをたくさん取ることなく、10% のリターンを獲得することの方に重きを置いて戦略を立てるべきだと、わたしは考えています。

投資を続けていくと、2 倍、3 倍になる銘柄に数多く出会うでしょう。
そして、その度に、なんでこの銘柄に集中投資しなかったのかと後悔することでしょう。
けれど、忘れないでください。
逆に、倒産して、資産が全て溶けてしまう可能性だってあったんです。
たまたま上手くいった、という可能性を忘れないでください。

資産が少額のうちは、何を言っているんだ、疑問に思うかもしれません。ひょっとしたら間違いだと感じるかもしれません。
集中投資でもいいでしょう。
そういう投資方法があることは、わたしも否定しません。

ですが、少額のうちから、資産を護るという発想を理解し、体得することも、長い投資人生のなかであってもいいとは思いませんか?

人間は万能ではありません。
あなたが天才であればいいんですけど(そしてそれを心から望みますが)、失敗する可能性が万にひとつでもあるのなら。
ポートフォリオの質について、理解を深めてみることをオススメします。

ビルディング・ブロックとアセット分散

コアの部分は、初めからマーケット全体を購入している ETF をおすすめします。
その上で、レゴブロックのように、複数の国や地域、あるいは工業、航空、医療などといった各セクターごとの組み合わせる行為です。

  • 金利が上昇する局面だから、銀行 ETF を買い込んでおこう
  • ちょっとグロース銘柄が安くなってきたから、買い足しておこう

こう言った感覚で、自分の思い描いているポートフォリオを目指して ETF を購入することを、ビルディング・ブロックといいます。

じゃあ、どれを買えばいいの?
株式を考えることが大変だ、と感じるのであれば VTI を買ってください。
特別なスキルや考え方を習得せずとも、そこそこの投資成果をだすことができる ETF です。
なにより、無知へのヘッジになります。

まず VTI を買った。じゃあ、次は?
株以外にも視野を広げてみてはいかがでしょうか。

金(GLD)と債券をポートフォリオに

例えば金(ゴールド)紐付けされた ETF である GLD なんかが、おすすめです。
現物で持つ保管料だったり、小口から買うことが難しい、しかも税制面で長期保有を強いられる金(ゴールド)の ETF ですね。

投資理論の理屈で、株や債券以外の実物資産を組み入れることで投資リターンの「質」が安定するという考え方があります。
それにあやかってみるのがオススメです。
また、いまはビットコインに押されて魅力が半減していますが、アセットとしての金もやはり魅力的ではないかと思います。

もちろん、下落タイミングで先回りして買おうと考える必要はないかもしれません。
でも、ポートフォリオとして組み込んでいないが故に、買いそびれることを考えれば、長期保有前提で少しずつ購入するのはいい戦略ではないでしょうか。

同じく、債券の ETF。
利回りの観点から見て、債券の価格が安くなっているのなら、買いです。
特に、2021 年 3 月 20 日時点でみれば、利回りは下記のようになっていました。

  • 日本:0.11%
  • 米国:1.71%
  • しかもドル高(109 円)に触れている

この状況だと、主な債券の買い手である海外の銀行勢の触手が動く頃合いですね。
ならば、いまがポートフォリを多様化する面で、年に数回あるかないかの買い場ではないでしょうか?

というようなことを、今は考えているということで。

2021 年某日

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