初心の手紙 vol.11 ── お金に注力しているうちは、お金はたまらない

初心の手紙 vol.11 ─ お金に注力しているうちは、お金はたまらない

25 日に給料をもらってほっこする。
27 日のカード及び各種引き落としをすませた後の、銀行口座の残高をみてがっかりする。
まるで、自分がカードの支払いのために働いているという錯覚。

しかも、財テクなりなんなりとかこつけて、うまく支払いを済ませた自分をよくやったと感じてしまう自分までいる始末 ……。
しかもこの感覚、お金が手元にないと、余計にそう思ってしまうんですね。

この、前にちっとも進んでいない感覚。
毎日、来月の支払いだけを考えて会社に足を運ぶだけの、灰色の毎日。
本当に苦しかった。

自分に支払いをしないと、他人のために生きている錯覚に陥る

自分に支払いをしないと、他人のために生きているように錯覚します。
真綿で首を絞めるがごとく、じわじわと効いてきます。
大学生の時のわたしは、夢でいっぱいだったのに、気がつけば、会社を辞めたくて仕方がなくなっていましたから。

三秒くらいの感覚で、会社を辞めたいって考えてましたね。
いまでは気楽なもんです。

なんでサラリーマンなんてしてるんだっけ?
あー、暇つぶしだった。はは、うける。
この態度がサラリーマンとして致命的であることは重々承知しています。

ただ、良いか悪いかはともかくとして、お金があれば人生の悩みが軽減されることは間違いありません。
なにより、お金がある方が、単純に気分がいい。

気楽になった今のわたしは、当時のお金がなかったわたしにアドバイスがあります。

お金に注力しているうちは、全くお金はたまらないよ!

お金を稼ぐ方法ばかり追いかけて、何も貯まらなかった

当時のわたしは、人生に突き回されるのが嫌で仕方がなかったんです。
お金がない。お金がない。お金がない。

でも、この辛さこそが、わたしを突き動かす原動力になりました。
目を皿にして、お金を稼ぐ方法を探し回りました。
家計簿の見直しをするとか、せどりに手を出すとか、ポイントサイトを回ってみるとか。
なんでもよかったです。お金を稼げれば、なんでも。

でも、このマインドで過ごしているうちは、お金なんてちっともたまりません。
手っ取り早く、お金を稼ぎたいからですね。
とにかく儲かるらしいと、手当たり次第にお金を探す方法に手を出します。

やってみたこと

  • 転売
  • せどり
  • ポイントを合わせたせどり
  • MLM(未遂ですが)
  • ブログ運営
  • コピーライティング

残念ながら、どれも大成しませんでした。
お金を稼ぐ「方法」ばかりを求めていたからです。

まあ、なかなか面白い経験にはなりましたが。

経験を買っていたのか

いまなら、家計簿をいち個人の PLBS と解釈して付けることができます。
せどりがどれだけ大変で、家をダンボールまみれにする苦労を知っています。
ポイントを企業が確保してでも、ユーザーとの接触を欲していることを、肌感覚で理解できます。

なにより、せどりもポイ活も、どうやら向いていないらしいことがわかりました。
せどりで生計を立てていらっしゃる方のように、規模を手広く広げる勇気は、僕にはなかったです。
企業の思惑に則って行動するポイ活(とせどりの融合)は、どうにも企業の思惑と仕組みに便乗しているようで、悲しくなってしまいました。

でも、不思議なことに、出来ないとわかっても後悔はないんですね。
やってよかったと心から思います。

いろいろ駆けずり回った経験が、今に生きていると実感するからです。
いまのわたしは、株に飽きないように、頂いた配当を積み上げて見える化しています。
仕入れ時のメモの代わりに、株の買いと売りの時には日記をつけています。
売りたい! の代わりに、みんなの買いたい! を読み取って波に乗らないと株では勝てないことを意識することも、ちゃんと実践しています。(当たるかどうかは別として!)

結果として、株とビットコインをちょっとずつ拾ったことで返り咲き、自分なりにはそこそこの資産を築くことが出来ました。

で、気づいたんです。ああ、あの時は、経験を買っていたのか、と。

お金を稼げなくてがっかりする「だけ」ではなく、得難い経験ができたことを喜ぶべきだったんです。
ずいぶん勿体無いことをしたなあ、とすら思います。

株式投資も、経験を買うつもりで

同じことが、株にも言えるんですね。
だから、株を始めたばかりの頃は、特に市場に置いている金額が小さいうちは、評価額で一喜一憂することはやめておいた方がいいです。

完全に喜ぶなとはいいません。
そんなことは不可能ですしね。
ただ、一歩引いてみることをオススメします。
自分が、上昇局面、下降局面でどんな感情を抱くか観察するんです。
そして、できれば日記をつけるのもいいですね。

なにより、自分にはっきりと言い聞かせてあげてください。

今まさに、お金にまつわる大切な経験を学んでいるところだよ、と。

難しいのは、お金を「持ち続ける」方法

投資が上手くいかないと、銘柄のせいにする。悪い場合、投資のせいにする。
でも、うまくいくと、自分の見る眼が正しかった、と盛り上がる。
何も考えないと、そんな態度をとってしまいがちなんですね。

どっちも間違っています。
しかも、勝つこと、負けることは、そこまで難しいことじゃないんです。
10 パーセント、20 パーセントの上昇は、ままあることです。
難しいのは、その利益を育てる方法です。

でも、それを学ぶには、ぐっと自分の感情を抑える必要があります。

  • 損が出ても、売り払うことができないとか
  • 利益がちょっと乗ったところで、すぐに利食いしてしまうとか
  • プラスマイナスゼロになって、猛烈に後悔したとか

もっと難しいのは、お金を持ち続ける方法です。

  • 儲かってそうな相場だから、もうすこし株を買ってみよう、とか
  • SNS で噂になっている株が、儲かりそうだから、ちょっと味見してみる、とか
  • 誘惑に乗ってフラフラしてると、足元をすくわれてしまいます

そういったことを学ぶのに、価格の推移は邪魔でしかありません。
そんなことより、自分の感情を律する方法だとか、決算に裏打ちされた銘柄を探しにいくとか、そもそも勝ち負けを含んだ戦略をしっかり立てていくとか。

わかりやすい成果を欲してしまうと、株も副業もうまくいきません。
株はお金の失敗ですから、油断をしてしまうと、ことさらお金に執着してしまいそうになってしまいます。
だから、経験を買っていると考えた方がいいです。

経験が、次につながると信じていた方が、楽しいです。

お金から焦点をずらしつつ、お金にまつわる知識を増やしてください!
レッツトライ!

2021 年某日

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