相場には、方向性(モーメンタム)があります。
下がるなら下がり続ける可能性の方が高く、上がるなら上り続ける可能性の方が高いのです。
大前提として、投資で儲かるのは、大きな流れに乗って投資が出来たときです。
従って、相場の方向性が今後どうなるのかに頭を巡らせ、プランをいくつか立て、実際の相場の動きに合わせて資産を動かしたい、というのが今回のモチベーションになります。(上手くできるかどうかは、わかりませんが)
いまいまの、難しい相場でどう立ち回ればいいのか、ということで頭の中を整理しました。
景気減速時に長期金利の動きを見ることによって、相場でどう立ち回ればいいのか、という話ですね。
株価収益率(PER)で、いまの位置を確認する
状況を理解整理するために使う指標は、株価収益率(=PER)です。
株価が、1 株あたりに稼ぐ額の何倍になっているか、を示す指標です。
一般的に株価収益率(=PER)が高いと株価は割高、低いと割安。
業種に寄って値が全く違うため、万能の指標ではありません。ただ、今回のようにマーケット全体の状況を測るとき、確認したくなる指標です。
では、株価収益率(=PER)はどのような状況の時に変化するのでしょうか。
上昇と降下ですから、単純に次の 2 つの状態になるわけですね。
P/E エクスパンション
株価収益率が拡大している状態です。
景気が良い場合、あるいは長期金利が低い場合では、利益よりも今後の成長に注目して投資することから、マーケット全体の PER が上昇します。
→株を投資する旨味がある状態! ぶっちゃけ儲かる!
P/E コントラクション
株価収益率が縮小している状態です。
景気が良くない場合、あるいは長期金利が高い時は、1 ドルあたりに対してより多くの収益を望みがちになります。従って、PER は低下していきます。
→この状態では儲からない! 1993〜1999 あたりの日本株!
4 つの相場のローテーション ── 金融/業績/逆金融/逆業績
これを踏まえた上で、基本的な相場の動きについて見ていきましょう。
1. 金融相場(青)
景気が弱いとき、中央銀行は金利の引き下げを考えます。
金利が低いと、債権を持っていても儲かりませんから、モチベーションとしては株に向かいます。でも、景気の悪い時に不要なリスクを取るのは難しいのが人情ですから、購入する銘柄といえば青い部分の銘柄になるでしょう。
(金融刺激策によって作られた相場ですから、金融相場とよく言われます)
2. 業績相場(オレンジ)
株高になって、企業の業績が次第に上向いてくる。
すると今度は、投資家が大胆になってきます。
そうなると、なんで配当妙理に尽きる、というような安全投資よりも、ガツンと儲けられる株へに移動します。
業績相場、という専門用語が当てはまります。
3. 逆金融相場(灰色)
景気が良くなると、景気が拡大しすぎてインフレの懸念が出てきます。
すると物価を安定させるために、中央銀行は金利を引き締めます。
いわゆる逆金融相場です。
4. 逆業績相場(黄色)
金利引き締めによって景気が降下し、企業業績が悪化してくると、灰色から黄色へ移動していきます。
逆業績相場、という用語もあります。
2021 年 3 月、いまどこにいるのか
ここまでは教科書の話。
ちなみに、2021 年 2 月の終わりから 3 月にかけて、金利がめちゃくちゃ上昇しましたね。
教科書通り、ハイテク株が売られ、素材株や工業株が買われました。
(まさにわたしのポートフォリオを直撃した形になるわけですが ……。これはまた別の話。ありがとう、VTI。ありがとう、LMT)
で、問題はここからです。
コロナによるパンデミックによって止まってしまった米国経済は、これから復興しつつあります。
景気はいい。めちゃくちゃ。
FOMC で発表された FRB メンバーによる GDP 予想では、6.5% という驚異的な数字で示されています。
でも、株式市場は未来を折り込みたがる傾向にあります。
来年の GDP 成長率はせいぜい 3% とか、その辺りになるでしょう。
じゃあ、株式市場に携わる猛者の方々は考えるわけです。
あれ、経済成長のピークっていまじゃね?
工業株が有利なのは景気拡大の前半だよな。どうしよう ……。
じゃあ、インフレ懸念もあるわけですから、金利下げますね、となるかというと、どうやらそうでもないらしい。
だって FRB は向こう 2 年は言っているわけです。
何も、やらない、と。
じゃあ、我々はどこに向かうのか。
IPO や SPAC 銘柄などのグロース株銘柄がガンガン買われたのが 12 月。
お金がじゃぶじゃぶ入ってきていた青色の部分でした。
金利のあおりを受けて、工業株や素材株が買われた 2、3 月。
金利のあおりを受けて、一足飛びに灰色でした。
ここで、ふと我にかえる。
そもそもの話、GDP が 3% って悪くはないよね?
じゃあ、それなりに儲かって、いい決算だして成長し続けている企業がいいんじゃね?
いわゆる、業績相場に移動したくなるのではない?
それはどこかと言われれば、オレンジ色のハイテック株。
であれば、GAFAM。
過去 10 年にわたって続いてきたような状況に移動する。
ここに、ぴかぴかの決算だった ZM なんかが入ってくるわけで、わたしが決算と同時に飛び乗った ZM だったりするわけです。
わからないなら、無知へのヘッジで VTI
まとめると。
セオリー通りなら灰色。工業株。
いやいや、実情を踏まえればハイテックあたりじゃない?
という心理がせめぎ合って、誰も答えを知らない状態。
この状態が現れて、いまは P/E コントラクション(縮小・収縮)の状態になっているのではないかと。
あーでも、ここまでの流れがあってるかどうかの自信がない。
わからないのなら、無知へのヘッジである VTI を買おう。というのが、いまいまの投資戦略です。
みなさんは、どう考えます?
2021 年某日

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