「で、どれが儲かるわけ?」
この発想が、わたしを地獄へ叩き落としたんである。
最初に断っておきますが、株の勉強が面倒くさいと思う方は VTI を買ってください。
投資は、やらないことが一番のリスクなので。
ネットで溢れる耳寄り情報は、儲からない
お金が欲しいんなら、そもそもお金を扱ってる業界がいいだろう、とか。
費やす時間に対するリターンは、絶対株が一番になる、とか。
株を持つか否かの権利を売り買いするだけで、儲かるんですよ?
やらない手はないじゃないですか。
未熟だったかつての私は、そんなことを考えていました。
しかも、世の中の大半はお金に困っているようです。
わたしの父は、住宅ローンとわたしへの教育資金を捻出するために、身を粉にして働いていました。
そんな父は、今年で 66。金融資産 800 万。不動産(自宅)で 1,000 万。
自分の将来像のロールモデルが目の前にあるわけです。
自分の時間を切り売りしていたら、こうなるのか、と。
育ててくれた父には感謝しています。
でも、30 年以上、勤労を重ねた結果がこれなのは、少し悲しい。
ありていにいって、嫌だとおもいました。
そんなことを考えながらネットサーフィンしていた、入社二ヶ月目のわたし。
仮想通貨が暴騰していると聞き、有り金を突っ込み、500 万ばかり飛ばしています。
当時のわたしは、初歩的かつ致命的な失敗を犯していました。
で、どれが儲かるわけ?
いろんなものが、どれでもそれらしく聞こえてきました。
結局、手元を振り返ってみて分かったのは、はじめの方にコツンと買っていた BTC や XRP が、一番大きな利益をあげていたことでした。
逆に、資金を吹き飛ばすレベルの損をだしていたのは、ブログや Twitter や Youtube で聴きかじってきた耳寄り情報を元に購入していた銘柄です。
(XP とか、なんで買ったんだろうね?)
要するに、事情通だと思われるひとにあやかって、勝ち馬に乗ろうとしたんですね。
いまでも、思い出すと鳥肌が立ちます。
2017 年に大金を持っていなくてよかった、と無神論者のわたしが神に感謝するくらいです。
イケイケどんどんだったわたしは、手元の資金を全て突っ込んでしまっていたにちがいないのですから。
身銭を削って、やっと体得しました。
ネットで溢れる耳寄り情報は、儲からない。
ちなみに、友人からの耳寄り情報も、自分で咀嚼することが重要です。
なぜ彼がおすすめしたのか。その背景を知り、自分で判断すべきです。
彼は市場の情報と彼自身の知識と、自分の資産とを照らし合わせて良い悪いの判断をしているはずです。
情報を追いかけ回して死ぬのは辞めましょう。
極端な例ですが、こんなアドバイスを貰ったらどうします?
100 株買うのに 500 万かかるんだ。でも、めちゃくちゃ安全で良い投資先だと思う。
いやいや、そんな金どっから準備するんだ、と。
ただ、これが 10 万だったら、話は変わりますよね?
でも、本質はここではないかと思うわけです。
彼にとっては正しい戦略。でも、自分にとっては正しくない可能性もある。
結局、どんな投資をするにしても、決断するのは自分自身です。
誰かに責任を負っているわけでもないし、強要されているわけでもありません。
自分のお金ですから、どうやって動いているかを知る。
どこの有名な YouTuber が上がると言っていても、何万人もフォロワーがいるインフルエンサーの言うことでも、一旦立ち止まって、自分で考えてみてください。
上手い人の発想を、真似ないと利益はあがらない
彼らがオススメしたから儲かった、ということは、瞬間的にはあるかもしれません。
でも、それだけでは長続きもしないのです。
これが、BTC で大損したときの、一番大切な学びでした。
だから、結論はこうなんです。
ネットで溢れるの耳寄り情報は、儲からない。
でも、矛盾するようですが、上手いひとの発想を真似ないと、株で利益をあげることができないのもまた、事実なのです。
そもそも、投資できる下地が整っていないからです。
- FOMC って、聞いたことありますか?
- 米国債の 10 年利回りとか気にしたこと、これまでの人生でありますか?
- 雇用経済指数の発表前後で、株価がギクシャクするって、知ってました?
- 日銀の ETF 買い入れプログラムの実情を知ると、日本円だけで持つとか、日本株に主軸を置いた発想には絶対できなくなりますよ?
(もっとも、これらのことは、このブログを読みにこられている方なら、知ってて当然の話かもしれませんが ……)
いずれにせよ、大学を卒業したばかりの私には縁遠い世界でした。
こんなこと、学校で教えてくれるだなんて聞いたことはないし、机上でいくら講義を聞いても身につく話でもありませんからね。
本では学べない、相場の感覚
まあ、本当は教えてくれているひとも、いるにはいるんだと思います。
世界の情勢を読まないって怖くない?
こんな言葉を投げかけてくれた方が、いないわけではなかったからです。
わたしの場合は、日本国憲法を教えてくれた大学の先生でした。
ただ、その時のわたしではリテラシーが低すぎて、聞いたそばから忘れていったんでしょうね。
なにはともあれ、方針は定まったのだから、本を買ってこようかと思いまして。
株式投資の本棚へ行って得た、単純な感想。
あれ、チャートを語ってる本、少なくね?
株式投資の棚に、精神論や成功者の本が中心で、あとは、ローソク足の読み方とか、棒にもかからないような本ばかり。
まあ、こんなものかと思いながら、リバモアやニコラス・ダーバスの回顧録らしきものを購入し、なんとなく悟ったこと。
生の相場で実演を見ないと上手くならんわ、これ。
その後もいろいろ迷走しましたが、今きたところまでの道を振り返ると、一番効率が良かったのは Youtube でした。
特に、成功だけを吹聴するのではなく、考え方を教えてくれている方がいいです。
- 高橋ダンさんとか
- じっちゃま、とか
もちろん、鵜呑みはダメです。
彼らの言ってる銘柄が正しくても、トレードの技術や取れるリスクについては、自分自身で見極めなければなりません。
そして、成功した方々の、失敗の残滓を丁寧に検証し、今後同じ失敗しないように努める。
この姿勢にこそ価値があるらしいと気づくのに、わたしは相当な年月がかかりました。
そして、ここまできてやっと、株式投資の棚に、精神論や成功者の本が置かれているのか分かってきました。
成功しているひとの、相場に向かう態度や心理状態を理解することが、非常に価値のあるということに。
だって、わたしが苦労した、相場に対する心理的な揺らぎが、見事に記述されているんですから。
一年前のこの記事を、読みますか?
勉強すれば成果が返ってくる。そんな甘い話ではないでしょう。
ただ、努力する価値はある。
いや、価値があると自分くらいは信じないとやってられない。
ただ、正しい方向に進んでいるか不安になるときは、確かにあります。
そんなときに、資産運用をしている友人と話ができると面白いですよ。
- ああ、君はそういう予想しているのか
- そんな見方はなかった!
- お金が掛かっている分、しっかり発想を働かせている
というか、単純に話していて面白い!
本編と矛盾するようですが、未来を予想しあうのって面白いし、自分では気づけない盲点を補うためにも、優れた洞察力を持つ友人を持っておきたいとも思っています。
世界の情勢を自分一人で占うだなんて、不可能です。
何事も程度。そして、決断するのは自分自身。
相場はひとりでやるものですから。
この信念で考えていけば、およそ大負けしても立ち直れるんじゃないかな、と思ったりしています。
それに、しっかりと自分の考えを持っているひとと投資戦略について話しあっていけたら、10 年後とか、20 年後に大きな差がついているはず。
と、思い込むことにしています。
大丈夫です。
これを最後まで読んでくださったあなたなら、大丈夫。
一年前、この記事を読んでます? 変化って、多分こう言うことです。
2021 年某日

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