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「利益」の正体 —— EPS・営業利益・継続事業ベース EPS の違い
決算シーズンになると、ニュースやアナリストレポートで「EPS が市場予想を上回った」「営業利益は過去最高」「調整後 EPS はマイナスだった」といった表現が入り乱れる。同じ会社の同じ四半期の話なのに、使っている「利益」の定義が違うせいで、印象がず... -
インフレと金利の関係を図解で理解する —— フィッシャー方程式と実質金利
前回、リターンを期待値として置くときに、「名目」と「実質」を分けて考える重要性に触れた。その延長線上で、今回はインフレと金利がどう結びついているのかを整理しておきたい。この関係を押さえておくと、中央銀行の政策決定、新興国の通貨の動き、債... -
労働生産性 —— 長期の株式リターンを支える地味な主役
マクロ経済の話題は、つい目先のインフレ率や金利に偏りがちだ。だが、長期の株式リターンを最終的に決めるのは、もう少し地味な変数のほうである。それが「労働生産性」だ。同じ人口、同じ資本でも、労働生産性が高い国は、長期にわたって企業利益が積み... -
バングラデシュ株の「配当15%」は高利回りではない|額面と実質利回りの基礎
バングラデシュやインドの株を調べていると、「配当15%」「配当100%」といった数字をよく見かけます。一見すごい高利回りに思えますが、これをそのまま利回りだと受け取ると、実態を6〜7倍も見誤ります。原因は「額面(par value)」という、いまの日本株... -
投資リターンを「想定する」技術 —— 期待値の置き方と過去100年
投資計画を立てるとき、もっとも土台になるのが「自分はどれくらいのリターンを想定しておくか」という数字です。これを置き損ねると、あとで組むアロケーションも、取崩し計画も、必要な積立額も、すべてが砂上の楼閣になります。 一方で、ネットや書籍で... -
若いうちから投資を始めるべき数理的な理由 —— 複利の効きは時間で決まる
若いうちから投資を始めたほうがいい、というのは投資の世界でほぼ唯一と言っていいほど広く合意されている格言です。ただ、「なぜ若いうちから始めるべきなのか」を数字で腹落ちしている人は、実はそれほど多くないです。 「複利が効くから」という一般論... -
GDP デフレーターと CPI は何が違うのか —— 物価指標の使い分け
「インフレ率は2.4%」とニュースで流れたとき、それが何の指標を指しているのかを意識している人は意外と少ないです。日本の場合、ほとんどは消費者物価指数(CPI)の前年同月比のことだが、四半期ごとに公表される GDP の発表時には GDP デフレーターとい... -
株式とは何か —— 会社の一部を所有するという意味を正しく理解する
新興国の話を一段落として、ここからしばらくは「そもそも株式投資とはどういうゲームなのか」という土台の部分を、改めて自分の言葉で整理していきたいです。最初に扱うのは、一番基本の「株式とは何か」です。 毎日チャートを見ていると忘れがちだが、株... -
総需要と総供給 —— 景気を1枚で説明する図
ここからしばらく、マクロ経済の基本的な道具を整理していきたいです。最初に押さえておくと強いのが、「総需要」と「総供給」という2本の曲線です。景気・物価・金利のほとんどの動きは、この2つの曲線がどう動いたかを考えれば、少なくともストーリーと... -
グローバルサウスの投資機会 —— 概念と現実の距離感をそろえる
この数年、ニュースや証券会社のレポートで「グローバルサウス」という言葉を目にする機会が一気に増えました。対中・対露制裁の文脈で政治用語として広まった側面もあるが、投資家が普段使いで耳にするときは、だいたい「中国を除く広い意味での新興・途...